あの屍越えられない

あの日見たウォーキングデッドの屍を僕はまだ越えられない

ひとを見た目で判断するな!!と、巷では言われておりますが。はて、なぜ見た目で判断してはいけないのでしょうか?初めてあった人など特に見た目で判断するしかないのではなかろうかと思われますがいかがでしょうか。お、なんだか体臭を感じるな、ならばこの人は汗っかきか昨日風呂には入らなかったのだろうか。おっと、こちらの御仁は髪の毛が薄いな、さては遺伝か若気の至りで頭皮をいじめすぎたのだろうか。そちらのご婦人は随分と恰幅がいいなぁ、さては甘いもの食べ過ぎたか、糖尿の気でもあるのだろうか。等々。見た目で判断するには自分の知識だとここまでの予測はできますが果たしてあっているのだろうか。

そうなんです。見た目で判断しちゃいけないとはいいますが、本当は見た目で判断できない。という言葉が正しいのかと思います。

S1-4「弱肉強食」

今回は世紀末の世界でリックのグループが別のグループと遭遇してしまった話ですね。はい、冒頭で話したように人の印象とは見ためでほぼ決定してしまうかと思います。例えば、服の袖から入れ墨がちらほらみえてしまえばあぁ怖い人なのかもしれないなぁ。と、視覚によるメッセージをイアマで経験してきた脳内で総合的に判断して、入れ墨であれば、仁義なき戦い、極道、犯罪、グレタもん。と瞬時にそれらのイメージが結びつき、入れ墨→怖いと変換されてしまうと思います。逆に、幼少期から入れ墨を親や近くの大人などがしている場合は入れ墨→親→親近感と違うイメージの連鎖結果にもなりえると思います。つまりひとそれぞれ感じ方は違ううえで見た目で大きく印象が決まってしまう、ということになります。

リックたちが街で出会った奴らは明らかに見た目がギャングです。ひげ面、ダボついたズボン、人攫い。この要素だけで関わりたくないなと判断します。しかし仲間が攫われた以上助けにいかなくてはいけません。自分のグループにも逃げ遅れた相手グループの人間がいます。こいつを人質とし交換をしようと交渉にむかいますが大勢のメキシコ人が!しかも、荒くれものの麻薬カルテル出身のスラム育ちの悪党ばかり(見た目のみの判断)に囲まれて交渉決裂の流れ!!再度、銃を携え決死の覚悟で再交渉に向かいます、両陣営一触即発の空気の中、メキシコ好好婆が現れ「ジルベルトが喘息を起こして苦しそうなの、なんとかしておくれ」と仲間の爺の命の危機を訴えます。「この子はいい子だから撃たないでおくれ」ときんちょうのいとがほぐれ、仲間も解放され互いに和解。何のことはない、老人ホームで働いていた人が、世紀末の世界になっても老人を見捨てることができず、もともと働いていた介護士と守衛が継続してその地域を守っているだけの話でした。

だとするとさ、やっぱさ。人は見た目で印象は決まっちゃうけど、周りとその人間との関係性を知らなければ的確な判断は難しいんだなと思います。相手がどういううやつか知りたければ、相手とある程度の時間でも一緒に過ごさなければ心根を捉えることはできないよなと思いましたね。

1つ知りたきゃつれションし、

2つ知りたきゃ乾杯し、

3つ知りたきゃ背中をながし

全部知りたきゃ旅をしろ!!!!

とは、よく言ったもんです。

気が合うか合わないかは自分と相手次第ですが。時間をかければ良くも悪くも相手のことがわかってくるはずです。見定めましょう、しかしあちらさんもこちらを見定めていますので、うまくやるも良し、晒け出していくも良し。相手となりたい関係を頭に浮かべ嗅ぎ分けていきましょう。

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